店の軒先にあるのれんというものは日本独特のものなのだろうか、ふらふら歩いていて何気なくのれんをくぐって店の中を覗き込んでしまいたくなる衝動に駆られることがある。 それは、子供の頃近所のだんご屋に入るときの感覚が記憶の隅に残っているからなのかもしれない。 老舗のそのだんご屋は、綺麗な店内とは決していえないが、年老いた店主と陳列されただんごの香ばしさが子供心にワクワクしたものだった。 どんな店ののれんでもそこをくぐると、あの懐かしい風景に出会える、いまでもそんな気がしてならないのだ。