のれんにつられて入ってしまった店
さして古びた町でもない、お年寄りが多いわけでもない、狭い通りがあるわけでもない。どちらかといえば若者の町。そんなとある町の普通の通りに真っ赤なのれんがあった。
のれんに文字はなく、動物か何かの絵が描いてある。亀とか鯉とかイカとか。竜宮城か?しかし竜宮城はこんなに真っ赤ではない。
どことなく昭和の香りがしてこないでもないのれん。その横に提灯。店からは賑やかな声がしてくる。
思わず入ってしまった。
中はしかし普通の居酒屋。ただところどころ赤が目立つ。テーブル、天井、お品書きなど。他に変わったところはない。赤いのれんをして昭和の香りなんて思ってしまったが、ごく普通の現代風居酒屋であった。
やっぱり赤というのは日の丸にもあるし、なんとなく目を引いてしまうものなんだろう。ただ描かれた動物は意味不明。店内にもなかった。