のれんに釣られて

京都で大学時代の友人に会ったときのこと。

久しぶりの再会に大いに盛り上がり、学生時代によく行った店をはしごした。

店に入ると学生時代に戻ったようで、話題はその時のことばかり。

そろそろお開きにしようかと、肩組んで細い路地を歩いていると、

ふと目に留まったのが、「いらっしゃいませ」と

白い文字で書かれた紺地ののれん。

そこは、うどん屋だった。

酒の後には麺類は定番。いつもはラーメンで締めくくりだったが、

この日はこの店ののれんに惹かれ、うどんで締めくくることになった。

「いらっしゃいませ」の文字に惹かれたのだろうか。

この店が待っていてくれたかのように感じたのかもしれない。